私と私の猫の他は誰でも隠し事を持っている

野良プログラマ発、日々のアウトプット

2022年第2四半期 プライムビデオで観た音楽系コンテンツ

今年4〜6月にアマプラで観た音楽系コンテンツをミニレビュー。毎度恒例、ネタバレ御免につきご注意を。

GSワンダーランド

1960年代後半の国内 GS ブームを舞台にした青春コメディ。米英のようなボトムアップでなく黒船来襲によるにわかバンドブームに群がるレコード産業のオトナ達と、芸能スターを夢見つつ一応自分たちの「音」にも拘る若者達を対立軸にして、テンポよく進んでいくドタバタ劇が楽しいです。サリー久保田作曲の劇中歌が、いかにもなパチもん風味を押し出しつつもギターソロはキンクスみたいでカッコ良かったりと、これまた魅力的。そういやタイツ・コスチュームって実際にタイガースがやってたような記憶がw

夜も昼も(字幕版)

学生だった1982年、トレイシー・ソーン(というかギターはベン・ワットなので実質 EBTG)がカバーした「ナイト・アンド・デイ」にはかなり夢中になって、チェリーレッドを中心にネオアコにもハマったのですが、そこで初めて作曲家のコール・ポーター(1891〜1964)の魅力を意識するようになりました。彼の半生を題材にしたこの1946年公開の作品は、ショウビズの権化だったような彼の私生活については相当に美化されていて伝記としてはあまり誠実とは思えませんが、音楽はそれはもう豪華絢爛。古き良きアメリカを堪能できる、ミュージカル仕立てのエンタメとして良質。

Perfume LIVE 2021 [polygon wave]

結成から21年、コロナ禍の最中にさいたまアリーナで決行されたコンサート。歓声禁止の会場を盛り上げようと奮闘する MC 姿がいじらしいです。背面と床面全体を CG ディスプレイにしたステージは見事すぎて、もう完成し尽くされた感。

CRASS:ゼア・イズ・ノー・オーソリティ・バット・ユアセルフ(字幕版)

1977〜1984年にかけて活動したロンドンパンクバンドのクラス(Crass)の、メンバーのインタビューを中心にしたドキュメンタリー。正直全く聴いてこなかったバンドで、当時の耳で音を聴いてもあまりピンと来なかっただろうなという気はします。が、こうして背景に何があったのかを知ると興味が出るし、サウンドも後のスカブームを予感させるようにも聴こえてくるのは、やっぱり年輪を経たからですかね。バンドをやっていてもいなくても、こんなふうにしか生きられなかった彼らって、クラッシュやジャム、ましてやピストルズよりずっとリアルなパンクだったんですよねー。

バックコーラスの歌姫たち(字幕版)

フィル・スペクターとの腐れ縁に翻弄されたダーレン・ラヴや、ストーンズ「ギミー・シェルター」への参加で名を馳せたメリー・クレイトン他、比較的有名な黒人女性バックコーラス・シンガー達のドキュメンタリー。裏方から表舞台への転身を軸に、それぞれの光と影を描く訳ですが、立身出世のみを是としてコーラスに留まった女性たちへの視線がちょっと意地悪じゃないかしら。M・ジャガースプリングスティーンスティーヴィー・ワンダー、スティング等の語り部が豪華で、それだけでも観てよかったという気にw