先日こんなツイート↓
【練習問題】(続き)
— こもりばん (@moriban) 2017年2月4日
「ジブリの法則」に基づく投資が有効であるかを検証して下さい。「ジブリ作品放映日の大引け間際に225の信用売りを入れる」スタイルを繰り返した場合、何%の確率で利益を出すことができるでしょうか?
ジブリ作品の放映日 https://t.co/NA871y4166
で知ったのですが、投資家筋では有名な「ジブリの呪い」てなモノがあるそうですな。この類の事象をアノマリーと言うらしく、昨年読んだこの本(↓)でも各種アノマリーの検証例が載っており興味深かったです。
- 作者: 加藤浩一
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
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そこで、これに倣い「ジブリの呪い」を自分なりに分析してみようと思います。放映日を挟んで日経平均を信用売買して下落分の利益を狙うという方針で、何処を売買日に選んだら最も利益が見込めるのかをプログラムで集計してみます。仕様はざっくりと
- 上記ツイート中にあるページに掲載されている放映日で、2000年以降を対象に(それ以前の日経平均データ持ってないので)。
- 売付日は放映日とその前の営業日5日間を、買付日は放映日とその後の営業日5日間を対象に。
- 上記売買の全組み合わせ毎にプロフィット・ファクター(総利益÷総損失、以下PF)を集計し、最大となる売買日を探す。
- 売買は終値で。手数料とかは無視。
てな感じで。以下、得られた結果から抜粋した PF ベスト3です。
売付日 | 買付日 | PF | 勝率 |
---|---|---|---|
0 | 3 | 1.39 | 53.1% |
0 | 2 | 1.38 | 49.6% |
-1 | 3 | 1.26 | 50.4% |
つまり放映日に空売りして、その3営業日後に買い戻すのが最も良さそうです。が、PF・勝率いずれもこの数字では殆ど有意性を感じられないですね… いちおう Excel で結果の可視化もしてみます。
さて、よく調べるとこの「ジブリの呪い」、米雇用統計発表と重なると魔力を発するらしいです。という訳で、放映日を第一金曜日のものに絞って(26件ありました)再計算してみると…
売付日 | 買付日 | PF | 勝率 |
---|---|---|---|
0 | 3 | 2.15 | 61.5% |
-1 | 3 | 2.05 | 53.8% |
-3 | 3 | 1.88 | 61.5% |
ほほう、なんだかそれっぽい結果になりました。放映日か直前あたりで売り・3営業日後あたりで買うのが好成績という傾向は共通してるみたい。これならちょっと試してみようかな、という気になってしまいますw 蛇足ですが、本記事は過去のデータを集計しただけのものであり、今後を予測するものではありません。投資はあくまで自己判断・自己責任で!