2026年第1四半期 プライムビデオで観た音楽系コンテンツ

四半期恒例の音楽系プライムビデオコンテンツの鑑賞ログです。ネタバレ御免・放言勘弁でおながいしまーす。
ボンゴマン ジミー・クリフ デジタルリマスター
昨年亡くなった初期レゲエのスーパースター、ジミー・クリフのライブ映像を中心にしたドキュメンタリーっぽい作品(1981作品のリマスター)。地元ジャマイカや南ア、ハンブルクと世界を巡りながらのコンサート風景にジミーの独白を交え、1980年前後の活動を切り取っているようです。祖国の政治抗争批判やラスタファリズムについての話題が多く、あまり楽しいムードにはなっていません。もうちょっと生い立ちやデビュー当時の事とか語ってほしかったかなー。
ポール・マッカートニー:マン・オン・ザ・ラン
ポール・マッカートニーの'70年代活動が最近は再評価されているようで、本作はそんなムーブメントを反映したかのようなドキュメンタリー。個人的な記憶では、ポールのソロ作にリアルタイムで触れたのが中学生当時に大ヒットしていた「バンド・オン・ザ・ラン」だったので、ビートルズ解散直後の評価が散々だったというのはあまりピンと来なかったのですが、後年「マッカートニー」(1970年)を聴いた時に「あ、確かにちょっと酷いかもw」と少し納得したりw さて本作、ポール自身による新しい発言は無いようで、新発見のようなものは無いですが、映像編集が巧みなのか見応え感はなかなか。ショーン・オノ・レノンの優しいコメントがイイ。そしてリンダとデニーの貢献が大きかったことに改めて感動したりします。
Back to Black エイミーのすべて (字幕/吹替)
ゼロ年代を代表する感のある、英女性シンガーが27歳で夭逝するまでの半生を描いた伝記映画。自分はこのひと、当時巷に溢れていたシャレオツ系「あーるあんどびー」歌手だと思っていて大した興味を持たずにいました。が、彼女の死後に「バック・トゥ・ブラック」を聴いてその剥き出しの黒いルーツ感にぶったまげて、ちゃんと聴いておけば…と後悔してます。古いジャズに親しむような家庭に生まれ育ち、骨の髄から黒人音楽への憧憬とリスペクトで出来ていたバックボーンには納得感しかないです。何とかサバイブしてもっとたくさんの作品を作って欲しかったと思わずにいられません。
ロッキー・ホラー・ショー (字幕版)
一定年齢以上には懐かしい「幽霊城のドボチョン一家」をエログロとロック方面に拡張したような、おバカでロックンロールなミュージカル映画(1975年)。肉体への執着と倒錯セクシャリティの二刀流で攻めまくる映像を、VU 系アート・ロック〜グラム〜初期 NY パンクという路線のサウンドが彩ってます。ヤングな頃に一度は観たと思うんですが、ロックの系譜が頭の中に出来上がった状態で見直すと「あ、この曲ルー・リード臭い」等とツッコミ処が増えて楽しいでつw なんとなくですが「ワンピース」によく出てくる変態キャラ達のネタ元なのかなぁと思ったり。
【macOS】ダウンロードフォルダにフォルダアクションを設定して自動整理する
TL;DR
日々のダウンロードで乱雑になりがちな macOS のダウンロードフォルダですが、ここにフォルダアクションを設定することで、古いものを自動削除させるという小ネタです。ずっと前に同様のネタを、シェルスクリプト + crontab で解決する方法で書きましたが、トリガを crontab からフォルダアクションに変えただけで、やってることはだいたい同じですw
手順
- Automator を起動して、「ファイル」>「新規」から、書類の種類で 「フォルダアクション」 を選択。
- 画面上部の「フォルダアクションは、次の場所に追加されたファイルやフォルダを受け取ります:」のプルダウンから、対象にしたいフォルダを選択。
- 画面左側のライブラリから「ライブラリ」>「ユーティリティ」> 「シェルスクリプトを実行」 を右側のワークフローエリアにドラッグ&ドロップ。
- 設定を以下のように変更。
- シェル: /bin/zsh
- 入力の引き渡し方法: 「引数として」
- シェル: /bin/zsh
- 表示されているコードをすべて消去し、以下のコードに書き換える。
# フォルダアクションのトリガーとなったファイルから、対象フォルダのパスを取得 TARGET_DIR=$(dirname "$1") # 30日以上経過したファイルをゴミ箱に移動(フォルダ内のファイルやフォルダは辿らないように -maxdepth 1 を指定) find "$TARGET_DIR" -maxdepth 1 -mtime +30 -exec mv {} ~/.Trash/ \;
- Command + S で保存。名前は「30日経過ファイルをゴミ箱へ」。
これでダウンロードファイルを保存するタイミングでフォルダアクションが実行され、直近30日以内のものだけが残るようになります。
最近はちょっとしたことなら AI がすぐに答えを出してくれるので、本ブログでやっているような小ネタ系アウトプットはあまり意味が無いんじゃないかとポストが滞りがちですが、その AI もネットから学習している訳なので、持ちつ持たれつなのかなぁと自分を納得させつつ書きましたw
【matplotlib】如何にして私はライブラリの使用を止め、ローソク足を自分で描くことにしたか
TL;DR
matplotlib でローソク足グラフを描く場合は mplfinance のようなライブラリを使うのが定石な訳ですが、色々な理由から結局自分で作図処理を書くようになった、という話です。
経緯
mplfinance は確かに便利でよく出来ています。ティピカルなグラフだったら数行のコードを書くだけでグラフ作成ができちゃいます。が、日常の投資活動で思いついたアイディアを試したり検証したりする過程では、グラフにもちょっと変わった要素を盛り込むことがしばしばです。そうなると、人懐っこかった mplfinance はとたんに融通の利かないブラックボックスに変貌してしまいます。グラフの背景や軸のラベル等で少しだけヘンテコなことがしたいだけなのに、ドキュメントと首っ引きで方法を調べてはトライ&エラーを繰り返し、挙げ句はソースコードをガッツリ読む羽目になったりで、30分のつもりだった作業が半日仕事になっちゃってもうヤダー(泣
コード書いた
そんな場面を何度も経ているうちに、「ローソク足、自分で描いたほうが早くね?」となった訳です。面倒な作業になるかと思っていましたが、実際取り掛かってみると案外簡単に実現できちゃいました。書いた関数(↓)は20行程でローソク足作画以外は何もしません。それ以外のプロットの書き加えや軸周り、グリッド、レイアウト等のアドホックな作画は関数外で都度々々書けばいいじゃん、というコンセプトです。
# ローソク足プロット def plot_candle(ax, x, o, h, l, c): # Y軸の長さ(ピクセル数)を調べる _, y_axis_pixel = get_axis_pixel(ax) # Y 軸幅を算出してローソクの最小高さを決めておく candle_height_min = (max(h) - min(l)) / y_axis_pixel * 1.1 # X 軸プロット数 x_len = len(x) # ローソク足の色 color = ['green' if o[n] < c[n] else ('red' if o[n] > c[n] else 'black') for n in range(x_len)] # ローソクの高さと底辺位置 y = [abs(o[n] - c[n]) for n in range(x_len)] bottom = [min(o[n], c[n]) for n in range(x_len)] # ローソクが必ず作画されるよう、高さと位置を補正 for n in range(x_len): if y[n] <= candle_height_min: y[n] = candle_height_min bottom[n] -= candle_height_min / 2 ax.bar(x, y, bottom=bottom, color=color) # 上ヒゲ ymin = [max(o[n], c[n]) for n in range(x_len)] ymax = [h[n] for n in range(x_len)] ax.vlines(x, ymin, ymax, color=color) # 下ヒゲ ymin = [l[n] for n in range(x_len)] ymax = [min(o[n], c[n]) for n in range(x_len)] ax.vlines(x, ymin, ymax, color=color)
コードにコメントしてありますが、ローソク本体は棒グラフの bar() で、ヒゲは vline() で分けて描くだけです。ただ、|終値 - 始値| がゼロまたは非常に小さい場合でもローソク本体を消失させずに描く必要があるので、そこだけは少し頭を使いました。
2025年第4四半期 プライムビデオで観た音楽系コンテンツ
あけましておめでとうございます。このところブログ更新が滞っていますが、せめてこのシリーズだけはとがんがって書きました。四半期高齢じゃない恒例、ネタバレ御免の音楽系コンテンツ寸評でつ。
スージーQ(字幕版)
'70年代に活躍した元祖女性ハードロッカー、スージー・クアトロの伝記映画。思ってたより音楽的なバックボーンを持ち、成功に飢えていたことや、英国に渡って下積みからのし上がり欧州圏で人気を確立(主要ヒット作はこの時期)したこと、'80年代以降もフェードアウトせずにミュージカルや女優等フィールドを変えて強かに生き残ってきたこと等、「へぇー」連発の見応えある作品でした。2019年は久々のソロアルバムを出すなど再評価の年だったらしく、それに合わせて作られたっぽいですね。尚、リアルタイムで聴いていた頃に好きだったのは「48 クラッシュ」でした。
ロックは淑女の嗜みでして シーズン1
お嬢様女子校に素性を隠して通う庶民出自の JK が、ドラムを叩くと人格が変わる同級生と出会い、いちどは捨てたはずのロックギターに再びのめり込んでいくお話。バンドメンバー全員が各々抱える宿痾からの解放を願ってロックに向かい合っている割には、「べき」「でなくちゃ」を求めすぎて逆に不自由になってない? サウンドへの快感欲求に忠実で、言葉は無意味だとインストに向かうあたりは、なんか理解できたりします。ていうか、ギターと人物のサイズ比や演奏時の手の描写が不自然なのがいちばんのめり込めない理由だったりして。
GET ACTION!!
1993〜1996年に活動した4ピース邦パンクバンド Teengenerate のドキュメンタリー。全く知らないバンドだったけど、本作で聴く音も特に刺さる感覚を持てず、何だか'80年頃のニューウェイブっぽい古臭さを感じてしまいますた。それぞれの楽器が勝手にガチャガチャと猛スピードで転がっていくような演奏は確かにパンクなんだろうけど、きっちりボトムから音を積み上げて生まれるグルーヴに慣れた耳にはちょっと辛い… 結成当初から英語で歌い、単身欧米ツアーに乗り出し現地でカルトな人気を獲得したというのは勇者感ありますね。題名は、'94年セカンドアルバムのタイトルから。
ジョン・レノン&ポール・マッカートニー ソングブック 1957―1965
ビートルズデビューから「ラバー・ソウル」の頃までの、レノン=マッカートニーのソングライティングをテーマにしたドキュメンタリー。クラウス・フォアマンや、職業音楽人達が好き勝手に論じているけど、音楽技法についての言及は浅くてせいぜいブルーノートが云々という程度で、映像や音源も目新しいものは無く、凡庸な出来という印象。
ジョン・レノン&ポール・マッカートニー ソングブック 1973―1980
後編はビートルズ解散後からの10年間におけるそれぞれの軌跡。前編同様、ソングライティングを技法的に分析する箇所はごくわずかで、よく知られたエピソード中心の語り口は他のドキュメンタリーと似たりよったりな内容。出演者が好き勝手なことを放言するシーンがどうにも鼻につくし、何一つ掘り下げられていないという辛口評価になりますた。
2025年第3四半期 プライムビデオで観た音楽系コンテンツ
2025年も残り3ヶ月。どうも最近は長いコンテンツを見る気力が減退気味で、プライムビデオのウォッチリスト消化が全然捗りません。という訳で今回も3本だけですが、ネタバレ御免の音楽系コンテンツ寸評でつ。
Rolling Stone ブライアン・ジョーンズの生と死
初期ストーンズの中核メンバーだったブライアン・ジョーンズのドキュメンタリー。周辺者へのインタビューは、毀誉褒貶のバランスを取るように配置されている印象で、中立的ではあるかも知れませんが制作者のアティチュードが見えてこない気がします。全体的に腰が引けていて薄味というか、物足りない印象。
ナイトクラビング:マクシズ・カンザス・シティ
NY パークサウスアベニューに1981年まであった、ミュージシャンや芸術家の屯するナイトクラブ兼レストランのドキュメンタリー。ウォーホルが通い詰め、NY ドールズ等多くのバンドが巣立っていったので、パンクや UG 専門のイメージがあるけど、J・レノン、G・ハリスン、ミック・ジャガー等メインストリームの大物ミュージシャンも通っていて(暴露話が面白いw)、デビュー直後のキッスも出演してたらしいです。MTV が始まった年に終焉したのも何やら暗示的。
METALCA メタルカ
ロックバンド・ミーツ・ゾンビなカルト風味邦画。本番に弱すぎるロックボーカル女子が野良ゾンビと出会い、そのデスボイスに魅入られて状況を突破して行く… というと魅惑的なプロットのように思っちゃうけど、結論から言うとビミョー… というかハッキリ言って全然面白くない。まず劇中のバンドも音楽も全然メタルじゃないのでまずそこで肩透かしを食らうし、展開や演技も全く振り切れてなく古い邦画のように高湿度でベタベタしてるし、これといって笑う処も無いし、てな感じでさっぱり楽しくないのです。なんだか貶しすぎで後味が悪いので、この映画の魅力を語ってくれる方がいたらコメント欄に反論をそうぞ。
銘柄テキスト選択+ワンアクションで「株探」表示する Chrome 拡張機能を書いてみた

TL;DR
ネット記事をブラウジングしていたら気になる企業や株式銘柄を見かけたので、それについて「株探」や「Yahoo! ファイナンス」等で調べてみた、というユースケースが日常茶飯事的にあります。その時の、テキストをコピー→「株探」等のサイトを開いてペーストして選択、というような作業が煩わしく、コンテクストメニューから「XXX を『株探』で表示」、みたいな Chrome 拡張無いかな… という欲求を何とかしてみたという話です。
作った
という訳で、Chrome 拡張機能は初めてでしたが、書いてみました。と言っても開発物は非常にシンプルで、以下の短い2ファイルだけです。
Chrome 拡張機能には、パッケージ情報を記したマニフェストファイル manifest.json のバンドルが必要なので、まずそれから。こんな感じです↓。実装する機能に応じて、permissions に必要な権限を明記してやるあたりで理解と知識が必要かと。
{ "manifest_version": 3, "name": "クイック株探", "version": "0.1", "permissions": [ "activeTab", "contextMenus", "scripting" ], "background": { "service_worker": "background.js" } }
あともう1つはプログラム本体の background.js 。選択状態のテキストを取得して、それが銘柄コード(0〜9,A〜F からなる4桁の英数字)っぽかったら「株探」の銘柄チャートページへ、そうでないなら検索結果ページを、新しいウィンドウ(タブ)で開くだけです。
// 拡張機能がインストールされたときにコンテキストメニューを作成 chrome.runtime.onInstalled.addListener(() => { chrome.contextMenus.create({ id: "openKabutanWithSelected", title: "選択した銘柄を株探で表示する", contexts: ["selection"] }); }); // コンテキストメニューがクリックされたときの処理 chrome.contextMenus.onClicked.addListener((info, tab) => { if (info.menuItemId === "openKabutanWithSelected") { // 選択されたテキストを取得し、内容に応じて株探の適切なページを開く const selectedText = info.selectionText; chrome.scripting.executeScript({ target: { tabId: tab.id }, func: (text) => { if (/^[0-9A-F]{4}$/.test(text)) { window.open('https://kabutan.jp/stock/chart?code=' + text); } else { window.open('https://kabutan.jp/search/?q=' + encodeURIComponent(text)); } }, args: [selectedText] }); } });
使い方
所感
冒頭に Chrome 拡張機能開発は未経験だと書きましたが、以前だとそんな時は調べ物と試行錯誤で結構な時間を取られたもんですが、今は AI 先生が全部代行してくれる勢いで助けてくれるので数時間で済んでしまいました。便利さを実感するとともに危機感もヒシヒシと感じてますw
尚、開発物一式を Chrome ウェブストアで配布することも考えたのですが、特定企業のウェブサイトに誘導するアプリがレギュレーション的に問題ないのかの確認をはじめ、諸作業が面倒そうだったので今回は見送りました。この記事への反応次第では、汎用性を持たせる方向でレベルアップさせ、ストア公開を目指しても良いかなーと思ったりしてます。
2025年第2四半期 プライムビデオで観た音楽系コンテンツ
バイオグラフィー:KISSTORY 地獄の軍団
2023年のファイナルツアーをもって活動を停止した KISS の軌跡を追ったドキュメンタリー。前後編合わせて3時間弱と見ごたえあり。ジーン・シモンズとポール・スタンレーがバンドの柱であることは何となくレベルで知っていましたが、ここまで深い絆で結ばれていたとは。持続力で言えば、レノン=マッカートニーをとうに超えています。渇望した成功の果てに、正気を保てず壊れていったエース・フレーリーとピーター・クリスを責める気にはなれず、よくもまぁ忍耐して踏みとどまれたものだと、誰もがジーンとポールを称賛したい気持ちになるのでは。オリジナルメンバー達と現メンバーのトミー・セイヤー、エリック・シンガーに加え、デイヴ・グロール(フー・ファイターズ)、トム・モレロ(レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン)のインタビューもツボを押さえていてイイですねー。
D.O.A.(字幕版)
セックス・ピストルズの米ツアー映像を中心にした、ロンドンパンクの最盛期を伝える作品(1981年)。ナレーションやアーティスト側へのインタビューも無く、ドキュメンタリーというよりは映像集かもだけど、そんなそっけない作風が逆にパンクっぽい。ピストルズ以外には、デッド・ボーイズ、シャム69、ジェネレーションX等。短いけどシド&ナンシーの楽屋裏映像も貴重かも。














