わたねこコーリング

野良プログラマ発、日々のアウトプット

「THE BEST OF NON STANDARD」プレイリスト、作りました

先だって Spotify を散策していたら、'80年代に愛聴していた「ノン・スタンダード」レーベルのカタログがここ数年でリマスターされて出揃っているのを知りました。

当時は電子楽器の急速な進歩と低価格化が著しく、少し足を突っ込んでいた自分にもエキサイティングな時代でした。YMO 「散解」後の細野晴臣さんがプロデュースを仕切った「ノン・スタンダード」レーベルの作品の数々は、そんなシーンの船頭役のような存在で、少なからず自分にとって音作りの指針になっていたかと。レーベルの詳細については下記を参照して下さい。

ja.wikipedia.org

1985年に、このレーベルの中間発表のような感じでリリースされたコンピレーション「THE BEST OF NON STANDARD」は、レーベルの指向性がよく分かる一枚で、ヘビロテで聴いていたのですが、Spotify には無いようなので、それぞれのアルバムからトラックを集めてプレイリストに再構成してみました。

以下、このアルバムに収録されたアーティスト達についてちょっとだけコメントを(アルバムタイトルのリンクは Amazon 商品へのアフィリエイトリンクです)。

  • 細野晴臣 - レーベルの主要人物でありながら自分名義のアルバムは「S・F・X」と「銀河鉄道の夜(同名アニメ映画のサウンドトラック)」だけですが、御本人のアーティスト性は同時並行で進められていた「モナド」で爆裂しています。この時代の細野さんの仕事量、マジパねえっす。
  • WORLD STANDARD - 鈴木惣一朗さん主催の無国籍志向なユニットで、アコースティックの比重が大きいのにも関わらず、このレーベルのカラーを代表するようなサウンドだったと思います。
  • Shi-Shonen - '84年のリアルフィッシュ「天国一の大きなバンド」がそりゃあもう大好きで、その中心人物の戸田誠司・福原まりさんが別ユニットやるって聞いたら無関心でいられる訳ないですやん。'86年の「2001年の恋人達」は捨て曲無しのマイ超名盤なので、ぜひ聴いてもらいたいです。
  • Urban Dance - 成田忍が在籍したグループで、レーベルで最も尖った立ち位置を担ってたのでは。個人的にはちょっとアグレッシブすぎて苦手だったですケド。後期には Boowy っぽいサウンドに収斂してしまってたりってのが、方向性の落とし前というか行き先として興味深いです。
  • コシミハル - シューベルト等を取り上げたコンセプチュアルなアルバム「ボーイ・ソプラノ」ですが、Tr-2 で細野さんが名曲を提供していたりして、何げに捨て置けないです。
  • Mikado - キッチュでキュートなフランスの男女ユニット。時代にフィットしていたぶん風化も早かったですが、今は三回りくらいして逆に新鮮かも。
  • ピチカートV - このグループによる「What's new, pissicato?」だけ Spotify に音源が無くてプレイリストに収録できませんでした。やっぱりボーカルが野宮真貴に替ってからのブレイクが印象的な彼らですが、佐々木麻美子のノン・スタンダード時代が自分は大好きで、アルバム「Pizzicatomania!」収録の「From Party To Party」は今聴いてもキュン死です。この頃は「テクノ・フォーク」というキャッチフレーズでプロモートされてた気が。実際、S&G「59番街橋の歌」なんてカバーしてますしね。非公式ですけど、ここで聴かれます。

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