わたねこコーリング

野良プログラマ発、日々のアウトプット

地理院地図の時系列表示で遊んでみたら面白かった

ツイッターか何かで「地理院地図の時系列表示が面白いよ」というのを見かけたので、実際やってみたら本当に楽しめたという話です。

地理院地図とは、国土地理院が運営しているウェブ地図サービスです。ただ地図を表示するだけじゃなく、様々な統計データをオーバーラップさせたり多彩なテーマに沿った表示形態を備えていて、これが無料で使えるなんて凄すぎる多機能ぶりです。ここ↓にその楽しみ方の一端が紹介されています。

www.gsi.go.jp

これを知ってまず思いついたのは、自分が生まれ育ったホームタウンの昔の様子を見てみることでした。とある地方都市にあるその町は、高度成長期に造成された新興住宅地で、道路や施設・店舗が小学校を中心にいかにも計画的に配置されていたことから造成以前は町らしい町が無かったことが窺えます。漠然と原野でも切り開いて作ったのかなーと思っていたので、地理院地図で造成前の様子を確認してみました。

地理院地図のトップページはこんな感じ。

ここで左上「地図」アイコンをクリックして、表示を「写真」にして種類から「時系列表示」を選択します。

最上段にある検索窓から地名等を入力して、マイホームタウンへ。

地図の上にスライダーがあるので、ここから表示させたい年代をクリックします。グレーアウト表示はその年代のデータが無いってことですね。この地点では過去の写真は1961〜1978年の2枚しか無いんですが、まぁ田舎なのでそんなものかも。まず古い1961〜1969年から表示させてみます。

思いっきり低解像度な白黒写真ですが、上下で団地造成前後に撮影時期が分かれているのが面白いです。上側の造成前は人家も疎らでひたすら農地が広がってますね。道すらも造成時に新しく作ったようで、東西を貫く現バス通りさえ無かったのは「へぇー」でした。さて次の年代(1974〜1978)へ。

多分この頃が町にいちばん活気があった時代でしょうか。現在のほうが逆に空き地が目立つのが物悲しいです。ちなみに後から少し調べたところではこの辺、農地以前は名産馬の放牧地だったのだとか。

そんな訳で、ウェブで楽しむタイムトラベルといった趣で楽しい時間でした。皆さんもぜひ。